読書の森

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結婚して3年たったので、「夫婦の自立」について考えた。40代で2回目の人生を生きるためにできること。

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こんにちは、本貴典(ほんたかのり) @dokusho_mori です。

2015年に結婚したのですが、いつのまにか3年間の月日が経過していました。

出産後、子育てがいちばん大変な時期に夫婦関係が冷え切る現象を「産後クライシス」と言うそうです。
toyokeizai.net


うちは子どもはいませんが、産後クライシスのような夫婦の危機は子どもがいなくてもあり得るもの。

特にこの「結婚3年経過」というお互いのよいところ・悪いところが見えてき始めたこのタイミングが、
2人で今後歩んでいく50年をどう生きるかを考える非常によい時期なのでは思っています。


今回、ちきりんさんの「未来の働き方を考えよう」を読んで、
これは、個人としての「未来の働き方」だけでなく、「夫婦2人の未来の働き方」についてのことだ!
と感じました。

未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる

未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる


この本では、

人生を2回、生きよう!40代で自分のオリジナルの人生を始めよう!

ということを提唱しています。
40代からの人生を考えるには、10年前の30代から。

夫婦で40代からの人生について話してみてはいかがでしょうか?


人生を2回生きるとは

本書で提唱されている、というこのコンセプト。

人生を2回、生きよう!40代で自分のオリジナルの人生を始めよう!

改めてどういうことなのか説明すると、

働く期間を、

  • 前期職業人生=20代〜40代後半まで
  • 後期職業人生=40代後半以降

に分けてみることで、働き方の選択肢を増やしてみよう!というもの。


終身雇用と定年退職が前提とされていない働き方が当たり前となっている今、
新卒で入社した会社を転職することは珍しくありません。

僕自身もこれまで3つの組織で仕事をしてきていますし、同年代で転職を一度もしていないという人の方が少なくなってきているでしょう。


本書でなぜ「40代で自分のオリジナルの人生を始めよう!」と言われているのかというと、
2回目の選択の方が自分自身のオリジナルの選択をしやすくなると考えられるためです。

20代で初めて仕事を選ぶときは、いくら必死で考えても、みんな同じような仕事や会社を志望してしまいます。
親や友人など周りの意見に流されてしまうし、自分基準で選ぶ情報も持ち合わせていないためです。

ところが40代で職業人生を考えてみると、違う道へ進むことへのリスクもなんとなく理解でき、より自分基準の選択ができるようになります。

20代から様々なことを経験してきたことで、やりたいこと・やりたくないことがはっきりしてくるともいえるでしょう。


人生を2回生きる働き方のパターン

では、その後半の職業人生にはどんなものがあるのか。
本書では、「人生を2回生きる働き方のパターン」として、6つの例提示しています。

①従来型
23歳から定年までずっと同じペースで働き続け、定年でいきなり無職に!

②休憩型
40代でいったん仕事を辞め、何年間か自分のやりたいことを思いっきりやってから仕事を再開。

③後半間欠泉型
40代でいったん仕事を辞め、その後はモーレツに働く時期と、少しだけ働く時期と、完全にオフにする期間をとりまぜる。

④プチ引退型
40代以降は、プチ引退、ハーフ引退、わがまま引退などの形で働く時間を減らす。

⑤独立フリーランス型
40代でいったん仕事を辞め、若い頃の夢であった職業にチャレンジしたり、「あるべき業界の姿」実現のために起業。

⑥専業主婦(主夫)→ビジネス型
前半は専業主婦(主夫)として家事・育児などに専念、後半は仕事に専念。

これまでは、①従来型にあるように、特に男性の場合は「働く」ということは仕事人生の40年間ずっと同じペースで働き続けることだと思われてきました。
働く本人もそれが正しいと信じ込んでいるように思えます。

けれど、このようにパターンを示されると、本当に色々な選択肢があることがわかります。


実際に、一人でこれを実現するのは難しいかもしれませんが、夫婦2人で考えてみるとこの選択肢がより現実的なものになります。

ある時期には夫が自分のやりたいことをやるために妻が稼ぎ一定の収入を確保し、
夫婦2人の時間を大切にするためにある時期には2人でモーレツに働き、そのあとは働く時間を減らすなど、
リスク分散することができます。


本書が出版されたのが2013年ですが、それから5年が立ち、インターネットを使ってマネタイズする仕組みが当時よりも発展してきています。
2018年はもっと、オリジナルの人生を歩みやすい時代になってきたともいえるでしょう。


オリジナル人生を設計するためのステップ

実際にオリジナル人生を設計するためにはどうしたらいよいのでしょうか。
本書では、「 オリジナル人生を設計するためのステップ」として3つ提示しています。

①手に入れたい人生を明確にしよう!
②複数の将来シナリオをもとう!
③市場で稼ぐ力をつけよう!

詳しくは本書をお読みいただくとして、僕が一番興味深いと思ったのが、「③市場で稼ぐ力をつけよう」です。
いくら手に入れたい人生を明確にし、それに向かって動き出そうとしても先立つものがなければ話になりません。

組織に所属して仕事をしていると、市場感覚が弱くなってしまいます。
この商品に誰がお金を出すのか、どのように購入されるのか、市場に評価されるものは何なのか、それに向き合うことで市場から稼ぐ力をつけることができるのです。

僕自身は、あまり大きくない組織とはいえ、毎月決まった給料が入ってくる生活をしています。
実際に市場でどれだけ稼ぐことができるのか、その練習する意味を込めて、先月からブログを始めました

「市場で稼ぐ力」をつけることは、オリジナルの人生を設計する上で大きな力になります。


これから自立していくには

まずは本書に書いているように、

①手に入れたい人生を明確にしよう!
②複数の将来シナリオをもとう!
③市場で稼ぐ力をつけよう!

のステップを実際にやってみることをオススメします。

  • 自分のやりたいことはなんなのか考えてみる。
  • 考えてみてなにか思いついたら、毎日のスケジュール表をつくるくらい詳細にイメージしてみる。
  • できればそれを1週間くらい休みをとって予行演習してみる。


それくらいできたら、イメージはばっちりですよね。


やりたいことをやり、市場から稼ぎ、オリジナルな人生を生きる。
これが自立ということなのかなと思います。


僕としてはこれから個人でしっかり考えて、夫婦の問題としてしっかり話し合ってみたいと思います。
夫婦の自立のために。


夫婦で話し合うといえば、これオススメです。

3522navi.buyshop.jp


ちきりんさんの本はこちら

未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる

未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる




#わたしの自立

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