読書の森

熊本の読書屋さん兼サラリーマンが、気持ちの乗った書評と、読書グッズ、読書環境、読書ニュースのことについて書いています。

ぼくが2019年1月に読んだ本まとめ

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こんにちは。ほんたかのり @dokusho_mori です。

「熊本の読書屋さん」と勝手に名乗ってまして、ブログやtwitter等で情報発信をしています。

2月になったので、先月読んだ本をご報告します。


2019年1月に読んだ本

朝井リョウ『桐島、部活やめるってよ』

桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)

桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)

勝間和代『勝間式 食事ハック』

勝間式 食事ハック

勝間式 食事ハック


二宮敦人『最後の秘境 東京藝大―天才たちのカオスな日常』

最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常

最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常

堀江貴文 『我が闘争』

我が闘争 (幻冬舎文庫)

我が闘争 (幻冬舎文庫)


朝井リョウ『桐島、部活やめるってよ』

桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)

桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)

映画化大ヒット小説! きっかけは、キャプテンの桐島が突然バレー部をやめたことだった。そこから波紋が広がっていく。地方の県立高校のバレー部、ブラスバンド部、女子ソフトボール部、映画部、野球部――。それぞれの部活で、教室で、グラウンドで、5つの物語がリンクする。彼らがそれぞれ抱える問題は? 桐島はなぜ部活をやめたのか? 第22回小説すばる新人賞受賞作。

映画化もされたことでも有名な朝井リョウさんの『桐島、部活やめるってよ』。
桐島が部活を辞めたことにをきっかけに広がる地方の県立高校での人間模様が描かれます。

それぞれの登場人物の心の動きであったり、クラスの中で自分が「上」なのか「下」なのか、そんなことを気にしていた学生時代をなんだか思い出して甘酸っぱい気持ちになりました。
やたら高校生の描写が現代的だなあと思ったら、朝井リョウさんは1989年生まれのほぼ同世代。
本作も早稲田大学に在学中の2009年に出したデビュー作とのこと。
高校生の物語はやっぱり当時の気持ちとか、後悔したこととかも思い出してしまうけど、やっぱり読むとなんだか頑張ろうという気持ちになるl.

社会的にも古市憲寿さんあたりが「スクールカースト」のことが指摘してきた時期な気がする。


勝間和代『勝間式 食事ハック』

勝間式 食事ハック

勝間式 食事ハック

時短・安い・おいしい!加工食品と外食の罠にはまらない究極の料理術。食事を整えれば「人生が豊か」になる!


2017年12月からはてなブログに移行したことでも話題になった勝間和代さんの料理本。
普通の料理本と違うのは、勝間さんが徹底的にロジカルなところ。料理を覚えるためにまずは料理の理論から学び、多くの書籍・論文などから得た知識から、トライアンドエラーを繰り返しながら、再現性の高くて健康にもよい料理法を提唱している。

面白いのが「時間割引率」という考え方。

例えば、本書で猛烈に推奨されているシャープのホットクックという調理器具も、3万円〜4万円と短期的な目線で見ると高い買い物だけど、長期的に見ればホットクックによって調理時間を短縮することができて自分の時間を作り出すことができる。しかも栄養もあり、安全でおいしい食事ができる。

とにかく、ホットクックが欲しくなるし、蒸し野菜や具たくさんの味噌汁など簡単なものから挑戦したくなる。健康的で美味しい料理に目覚めるきっかけにしたい方は一度読んでもらいたい。

考え方としては、佐々木俊尚さんの『簡単、なのに美味い!家めしこそ、最高のごちそうである。』と似たところがあるなあと感じました。
www.dokushomori.work

簡単、なのに美味い!家めしこそ、最高のごちそうである。

簡単、なのに美味い!家めしこそ、最高のごちそうである。


二宮敦人『最後の秘境 東京藝大―天才たちのカオスな日常』

最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常

最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常

才能勝負の難関入試を突破した天才たちは、やはり只者ではなかった。口笛で合格した世界チャンプがいるかと思えば、ブラジャーを仮面に、ハートのニップレス姿で究極の美を追究する者あり。お隣の上野動物園からペンギンを釣り上げたという伝説の猛者は実在するのか? 「芸術家の卵」たちの楽園に潜入した前人未到の探検記。

謎のベールに包まれた東京藝大。
美術学部(美校)と音楽学部(音校)のキャンパスが上野に隣接していて、見事なコントラストがある。
時間どおりに集まる人がいない美校の学生と、絶対に時間を守る音校の学生。
祭壇・注連縄・幔幕・巫女さんまですべて自給自足してしまう美校の学生と、洗い物をいままでしたことのないピアニストの音校の学生。

そんな奇妙な芸大生の日常が、現役の学生への取材によって、丁寧に描かれている。

普通の大学に進学し、普通にサラリーマンをしてきた僕にとっては、まさに異世界で、それを追体験することができるというまさに読書の醍醐味のような作品。

読むと、芸大生のことも愛おしくなる。


堀江貴文 『我が闘争』

我が闘争 (幻冬舎文庫)

我が闘争 (幻冬舎文庫)

九州の田舎から東大進学を機に上京し、23歳で起業。以来、世間の注目を浴び続けた時代の寵児は、やがて「生意気な拝金主義者」というレッテルを貼られ、挙げ句の果てに、突然の逮捕で奈落の底へ――。返り血を浴びても世間の常識に立ち向かい、〝敵〟が巨大権力であっても、納得できなければ迷わず闘い続けてきた著者の孤独と渇望の半生。

堀江貴文さんの自叙伝。
ネットバブルの寵児として、プロ野球参入・日本放送株取得・衆議院選挙立候補など、世間を騒がせ続けた堀江さんの心の内が描かれる。
当時のメディアからのイメージでいうと、無茶苦茶な人だなあと見ていたけど、その裏側にはどんな人が関わり、どんな交渉が行われていたのか。
堀江さん、拝金主義で合理的というイメージがあるけど、イメージががらりと変わる。

まさに小説のような展開で、単純に読み物として面白い。

堀江さんのことが嫌いな人でも、物語として読んだら、きっとおもしろいはず。


まとめ

以上、2019年1月に読んだ本4冊をご紹介しました。

本をたくさん読めば偉いというわけではないけど、「読書屋さん」と名乗っている割にはあまり本が読めなかったなあ。

2月も読書を楽しんでいきたいと思います。


本日ご紹介した本

朝井リョウ『桐島、部活やめるってよ』

桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)

桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)

勝間和代『勝間式 食事ハック』

勝間式 食事ハック

勝間式 食事ハック


二宮敦人『最後の秘境 東京藝大―天才たちのカオスな日常』

最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常

最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常

堀江貴文 『我が闘争』

我が闘争 (幻冬舎文庫)

我が闘争 (幻冬舎文庫)