読書の森

熊本の読書屋さん兼サラリーマンが、気持ちの乗った書評と、読書グッズ、読書環境、読書ニュースのことについて書いています。

SNSに書影をどんどんアップして、本の売り上げに貢献したいと思った話。

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こんにちは、本貴典(ほんたかのり) @dokusho_mori です。

先日読書好きなひとの中で、こちらのニュースが話題になりました。
news.livedoor.com

無断で撮影し、投稿することは、法的には複製権と公衆送信権(送信可能化権)の侵害です。

「本の表紙や中身をSNSに投稿することは違法だ」ということが弁護士のコメントといっしょに紹介され、twitterなどを中心に本の表紙=書影をこれまで上げて来た人たちからの不安の声が多く上がりました。

私も #読了 ツイートとともに、書影をtwitterに上げることはありますし、なんとなく本の写真と「読了」はセットな印象があります。
違法なのかどうか悩みつつ上げてしまう、という気持ちは誰しもあるかもしれません。

この記事では、SNSに書影をあげていいのかということについて私なりの答えを書いてみたいと思います。

出版社や作家や書店員にも書影をアップすることは喜ばしいと思う人が多い

出版社や作家や書店員にも書影をアップすることを問題視している人はほとんどいません。
むしろ嬉しいという声も多く見られます。
こんな喜ばれていることが違法だなんて、と法律が実態に追いついていないように思えます。

僕は書影をSNSに上げたい

一読書家である個人としての立場ですが、書影をSNSにあげる事はどんどんしていきたいと思っています。
その理由は2つ。

  1. 出版社や作家さんが書影をSNSに上げることに賛成してる人多い
  2. SNSやネットを活用した本の新しい売り方ができつつある

特に、2について。
キングコングの西野さんが『革命のファンファーレ 現代のお金と広告』を発売したとき、
プロモーションとして40ページを公開したことが話題となり、amazonランキング1位を獲得したこと、
ameblo.jp


そしてさらに、幻冬舎の箕輪厚介さんが「死ぬこと以外かすり傷」の「はじめに」を自身のブログや他の人のブログに公開したこと、
ameblo.jp


また最近では『ビジネスモデル2.0図鑑』がnoteに全文公開されたこと、
note.mu

などのように、「公開した方が話題になり売れる」ということも多々あります。

一般的に、本は発売直後が一番話題になり売れ、その後はあまり注目されることはありません。

上記の事例は、フリーミアム戦略でコンテンツを売るというやり方。

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今回の書影の問題は、フリーミアムとは言い切れませんが、
コンテンツの中身に多く触れ著作権を侵害しているというよりも、写真を使って話題をつくるという意味では、本の売上に貢献する可能性も大いにありえます。

このインターネット時代に、書影を使ったコミュニケーションが生まれ、新しい本の楽しみ方が生まれている、
それで本が沢山売れたらこんなによいことはないと、僕は思っています。